ハワイウェディングで人気のある東海岸ワイマナロビーチ撮影が禁止に

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ハワイウェディングで人気のある東海岸ワイマナロビーチ撮影が禁止に

ワイマナロビーチでの撮影が2022年4月5日に署名されたBill38という法案により禁止になってしまいました、もうすでに知っているよという方も多いかと思いましたが、あまり詳しい情報が無いような気がしたので、私なりに詳しく調べてみました。

ワイマナロビーチは2000年代はまだまだマイナーなビーチで人も少なく、駐車場は空いていて車上荒らしがよく起こる場所で、ハワイに長くいる人はワイマナロと聞くとあまりいい顔しない感じです。

ワイマナロビーチでのウェディング撮影が増えたのはいつ頃でしょうか?2015年に発表されたDr.Beachで1位になって知名度が上がった頃ではないかと思います。コロナ前まではウェディングの撮影でシーズンだと1日に何十組も撮影される人気ロケーションになり、サンクスギビングデーは車も駐車できないほどの地元の人が押し寄せるようになりました。

ワイマナロビーチの商業活動を禁止するBill38法案とは?

撮影禁止の根拠となるものはホノルル市議会に提出されたBill38という法案です。(ハワイ州政府のリンクで内容確認できます、bill38をクリックするとリンクが開きます)

20220522-マカプウポイント-001マカプウポイントから望むラビットアイランドとマカプウビーチパーク

このBill38法案はマカプウ(シーライフパークやセントカタリナシーサイドチャペルのある辺り)からワイマナロベイビーチまでの東海岸にあるビーチパークでの結婚式、写真撮影、オプショナルツアーなどの商業活動を禁止。また写真撮影に関して言えば結婚式、家族写真、マタニティ撮影、卒業写真、エンゲージメント、小売用商品撮影も含めた商業目的の撮影は禁止とのことで2022年4月5日にホノルル市長Rick Blangiardiにより署名され即時発効されましたので、もう商業活動での立ち入りは出来ないということになります。

この法案は地元住民により推進され企業などの商業活動からビーチパークを取り戻すことを目的としているようです。

この辺は日本の観光地でも観光客をよく思わない地元の方の感情は少なからず理解できるのではないでしょうか?

マカプウビーチからワイマナロビーチははどの辺り?

カイルアビーチやラニカイビーチを含む東海岸全域が商業活動禁止に

マカプウビーチからワイマナロビーチまでを禁止したことで、2012年に発効されたカイルアエリアの商業活動禁止を含めると、東海岸全域のマカプウポイントからキャッスルポイントまでの約16kmの海岸線にある全てのビーチパークでの商業活動が禁止されたということになります。ただし、例外があるようで、

  • テレビ番組や映画製作は免除されることと、
  • Department of Land and Natural Resources DLNRが州の海岸線でのビーチウェディングやバウリニューアルを希望する場合に「Wiki Permit」を発行することが可能だそうです。

でも、ホノルル市長はDLNRとDepartment of Parks and Recreationに規制するように求めているとのこと。

少なからずグレーゾーンを残しつつ法案を施行するようですが、DLNRは無許可のグループを見かけたら通報するように市民に呼びかけているので無許可の違反者がいればDLNRのパーミットも禁止になってしまうかもしれません。

その他商業活動が禁止されているビーチパーク

ワイマナロビーチはウェディングでのビーチフォトツアーで使用されていたので話題になりやすいのですが、他にも商業活動が禁止されているエリアがあります。それはノースショアエリアのビーチパークで、タートルベイ手前にあるワイアレエビーチからカイアカベイビーチパークの約14kmの海岸線にあるビーチパークも商業活動が禁止されています。商業活動にはツアー会社による立ち寄りだけではなくサーフレッスン、カヤックやスタンドアップパドルボートのレンタル、シュノーケリングやスキューバなどの有料サービスが含まれています。

また最近ではココロリオビーチパークが2022年12月21日にBill48を市議会が可決し市長が署名したことで全てのツアー会社の立ち寄りが禁止されました。

ビーチフォトは今後はどうなる?

DLNRのWiki Permitの許可内容が分からないのですがワイマナロでビーチウェディングはできるかもしれませんが、日本人向けのハワイウェディング業界は地元感情を刺激しないように活動禁止にする流れではないでしょうか。

またハワイにいるウェディング業界関係者は周知徹底されると思うので問題ないと思うのですが時々いる日本から来る出張フォトグラファーの情報収集不足により撮影現場で問題が深刻になる可能性もあるでしょう。問題が発生しアメリカで裁判になった場合、関係した人々は知らなかったでは済まされないこともあるので、ハワイで結婚式やフォトツアーを行うカップル様もカメラマン個人やコーディネーター個人に依頼される場合は事故などのトラブル対応について事前にご確認をとられることを強くお勧めいたします。

現状においてパーミットの発行数やビーチの使用量を減らして継続できるようにすることを提案する方もいるようですが現実的ではないように思われます、いったん施行された法案がひっくり返るようなことはあまりないと思われるので、代替ビーチを探したりする必要があるかもしれません。

ワイマナロの代替ビーチとしてはワイマナロビーチより少しワイキキ に近いハワイカイエリアにあるサンディビーチで対応しています。ビーチごとで雰囲気は変わるのでワイマナロビーチと全く同じと言うわけには行きませんが、車での移動時間も短い割にハワイの豊かな自然が感じられるビーチなのでオススメです。他には西海岸エリアのビーチやチャイナマンズハットがあるクアロアランチのビーチもいいかもしれません。

今後はハワイウェディング業界として資源や環境保護、新しいハワイツーリズムをハワイ州観光局が推進しているのでそれを踏まえた何かしらのアクションが必要になってるのではないでしょうか。

ニュース参照元

https://www.hawaiinewsnow.com/2022/04/06/honolulu-mayor-signs-bill-ban-commercial-activity-windward-oahu-parks/

https://www.hawaiinewsnow.com/2022/04/07/bill-38-is-now-law-enforcing-commercial-activities-ban-popular-parks-could-be-tough/

https://www.civilbeat.org/beat/honolulu-mayor-signs-measure-banning-businesses-from-windward-beaches/

 

最後にワイマナロベイビーチとマカプウポイントの写真を

ワイマナロビーチとマカプウポイントの写真を2022年5月22日撮ってきました、日曜日だったので駐車場はほぼ満車、ビーチも地元の人や観光客で賑わっていました。せっかくなのでご覧ください。ソニーのキットレンズ28-70mm/f4.5-5.6で何枚か撮影しましたが日中の明るい場所なら問題なく綺麗に撮影できますので、安心してキットレンズセットを購入しても問題ありません。それと50mm/f1.8も安いし値段に大して画質は良いので、初めての単焦点レンズにおすすめです。

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ワイマナロベイビーチ1

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ワイマナロベイビーチ2

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ラビットアイランド1

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ラビットアイランド2

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マカプウビーチ1
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マカプウビーチ2

amp. HAWAII WEDDING PHOTOGRAPHY

masataka@amp-hawaii.com

スズキマサタカ | SUZUKI MASATAKA  ART OF MIDAS PHOTOGRAPHIC HAWAII CORP. 代表  Director 兼 Photographer.  東京下町出身。学生のころより、ウェディング業界に関わる。 2004年、ハワイの写真会社のCOO兼、ジェネラルマネージャーとして渡米。 2008年、アメリカ永住権取得。 2010年、会社経営や写真に関することなどを学んだ結果、諸事情のため退社&独立。